インド出張 8/4 インドの格差 [出張]
インドの観光地やホテル周辺の散歩程度などでも、すぐにお金をたかりにくる人々がいます。
カースト制度でこれが一生の仕事と決まっている人たちもいます。
インドの法律ではこのカーストを元にした差別は禁止されています。ただし、インドには大きな見えない壁がありどうしても這い上がれない現状があります。
今回、私の訪問している日系の会社ですが、給料がこの格差にでます。
この格差はカーストによるものではありませんが、超えられない壁があります。
一番安い賃金が月給5000ルピー(1万円)です。 これは、雑役担当になります。 床掃除などの雑役をする人がこの賃金。他にドライバーなどもこのくらいの月給といっています。単純労働はこの類になります。なので、5000ルピー以下の給与の人も大勢います。
機械を操作するオペレータが10,000ルビー(2万円)
オペレータの班長が35,000ルピー(7万円)
その上の組長が50,000ルピー(10万円)
係長クラスが80ルピー(16万円)
課長クラス10万ルピー以上となります。このクラスにくると給料は我々日本人の平均と変りません。ということは、大層な高給取りってことです。
雑役と組長クラスですでに10倍の格差がでます。 この格差を作るのが学歴になります。
雑役は中卒以下です。 オペレータで高卒、それ以上は大卒以上の学歴がないとどんなに優秀でも這い上がることができません。 どんなに仕事ができなくても大卒であれば一定の収入を得る可能性ができます。
ここに大きな壁といった意味があります。 この学歴自体、ある一定の収入が両親になければ得ることもできないのですから、収入がないものはどの用にがんばっても雑役レベルの収入しかもらえないのです。
そうなると、ドライバーやらがチップ、チップとせがんでくるのが判ってきます。 彼らの感覚は多分、一杯お金を持っているやつからお金を貰うのは当然といった感覚でしょう。もちろん、チップの意味を履き違えていますが… きっと彼らには施しという事でしょう。 バクシーシは施しって意味があるらしいですし。
町の写真を是非撮りたいのですが、ちょっと躊躇します。 私が言葉で表現すれば、インドの町は戦後直後の日本と現代が一緒になったところです。
バラック以下のブルーシートや藁を屋根にした掘立小屋以下に住んでいる人も大勢いますし、インターネット環境の整った現代住宅に住んでいる人もいます。
一体、政府は何をしているのか?と疑問に思います。 インフラ整備の前にこのような人々に住居や教育を与えるべきと思います。 たぶん、この人たちは政府には、人以下にしか映っていないのかとも思います。 10億人以上の人口を抱えこの大部分が貧しい以下の生活をしている国。 インド、人々は逞しく生きています。
給与格差がはんぱないですね
これ日本だったら自称市民団体が大暴れしそうだよ
by 釣られクマ (2009-08-05 11:40)
niceとコメントありがとう
私も信じられない格差です。
でも、これ以下の給与がまだ大勢いるので… 固定で5000ルピーをもらえるって言うのもある意味、まだマシなのかもしれません。
人口10億以上ですから、平等にお仕事を与えるのは難しいでしょうね。
by masa (2009-08-06 21:16)
私も会社の出張でインドに2週間ほど滞在しましたが、人生観が
変わりますよね!
1月のデリーは寒かったのを覚えています。。
by CARRERA (2009-08-22 12:05)
CARRERAさん
Niceとコメントありがとう
今までの生活が当たり前と思っている自分がいましたが、世の中そんなに恵まれていないという人の方が圧倒的に多いことを痛感させられますよね。
また、デリーは北の方なんで冬は結構寒くなるらしいのが、みんなびっくりします。インド=暑いと言う勝手なイメージありますし…
by masa (2009-08-22 13:10)